北ノ俣岳VTR



暇だったので行ってみたら意外と紅葉が綺麗だった。



てなことで三度笠じゃないが、
土曜日暇だし天気もまあまあそうなので思いつきで急遽北ノ俣岳へ向かった。
家を出たのが10時半。
ツエルトは持ったがこの雨ではツエルトも厳しいだろう。
夜半に前線が通過し暴風雨となるとも言ってるし。
やっぱ小屋しかないでしょってことで、逆算するとどんなに遅くとも17時着とすれば4時間遡って13時には出なければならない。
そういえば先日も暗い暗いと言ってたヘッデンだが充電したか?してないじゃ~ん・・・。
こりゃ飯も食ってられへんやんかと頭の中が大阪弁。
で、途中コンビニでパン二個買って食いながら走る。
トンネル到着が12時25分。
すぐさま長靴を履きザックにビニール傘を差すとダッシュで出発。
ここで30分のアドバンテージを得たからとのんびり出来ない。
万一ヘッデンの電池が切れたら明日の朝明るくなるまでラーメンお預けなのだ。
7時まで飯も食わずちんまりしてるわけにいかんでしょ。

とにかく休まず歩くのみ。
泥沼に足を引っ張られようが喉が渇こうが我慢して歩く。
実はこの時点で心配事がもう一つ。
今年は一度も上がっていないし北ノ俣の報告など読んでもクソにもならんので調べてない。
もし水が出てなければ・・・。
持参した水はたった1リッターだが温存することに決定。
結局一滴も飲まず・・・のはずが死ぬほど喉が渇いて鏡池で200ml飲んでしまった。

反省しつつ寺地山を踏み馬の背を下って無事草地に到着。
避難小屋まであと百メートルほどだがこの先に難所が待ち受ける。
それは木道。
斜面に斜めに取り付いている危険この上ない木道。
横も歩けない。
おそるおそるスパイク長靴の威力を最大限発揮させ無事最難所をクリアした。

小屋は立派に立っていた。
途中思ったのはもしかして水どころか小屋も無かったら・・・。
人間貧すれば鈍すではないが悪く考えるとどんどん深みに嵌るものだ。
幸い水だけは如何ともし難く溜まり水を汲んで食事に使うことにする。
冬や春も雪を溶かしていることを思えばなんとことはない。
実際黄砂の雪の不味さを知っているので泥水でも飲める。

ラジオを点けると電池切れ。
ヘッデンの電池で暫くしのごうと思ったらヘッデンのほうが弱いじゃないか。
なんてこった。
常備しているローソクもない。
小屋を漁ったが消耗品らしきものは無い。
仕方なく小屋の扉を前後共全開にし暗くなるまで辛抱。
曇り空からの明かりは乏しく5時を回ると一気に暗くなった。
目覚めると20時を回り外は真っ暗。
酔いも回ったかうたた寝していたようだ。
シュラフに潜り込んで本格的に就寝。

夜半に目覚めると暴風雨。
ドンッ!と小屋が揺れるほどの暴風と雨音がトタン屋根にうるさい。
眼を瞑ると再び眠りについたようで目覚めたら4時。
温存していたヘッデンを灯しラーメンを作る。
コーヒーは、これまた穂高で飲み干したのを忘れていておあずけ。
暗いうちに小屋を出て山頂で素敵な景色をと5時10分出発。
真っ暗闇に電池切れ寸前のヘッデン。
木道は傾き滑る。
足で探りながらよちよち歩くのが精一杯。

6時半ぐらいから徐々に眼が利くほどの明るさとなりヘッデンオフ。
あとは楽勝。
どんどん登って稜線直下から暴風に見舞われる。
ここは冬でも南風が猛烈だ。
県道槍ヶ岳線を右へ折れて山頂へ向かう。
左へ折れて太郎でビールでも飲みたかったが我慢。
6時56分山頂到着。
ガスに覆われているが薄いので期待しながら待つと一瞬ガスが割れ青空が現れた。
その直後赤木岳方向も見ることが出来た。
この天気でこの景色を見れりゃ上等。
ケルンの後ろに腰掛け煮沸消毒したお湯と古びてかび臭い非常食で腹を満たす。

ガスが晴れないかとしばらく待ったが気配なし。
粘ってもなんだし草地から見てもいいじゃないかと下山開始。
景色を楽しみながらすたこら降りて草地で一服。
その後は休むことなく寺地山、水の平と下ると7つ8つ年上と思われる男性が上がってきた。
こんちわの後ににこにこと足を指差し今日みたいな日はこれやちゃと長靴を見せる。
自分も見せ返すとお互いニッコリ。
山頂まで行けるかなと分かれたのが9時半だからちょっと厳しいでしょ。
誰にも遭わないと思っていたのでなんとなく嬉しい。
こんな日に来るやっちゃなかなかの山好きやちゃ。
熊洞から少し降りて若い男性トレールランナー。
足元はイエローのかっこいい綺麗なズック。
可哀想だけど直ぐにどくどくね。
トンネル上で男女中年ペア。
やけに急いでるようだったが寺地山頂狙いか?
こちらも山靴だけにちょっとどうかねって感じ。
なにせクルブシどころかスネですからスネ。
スネまで食われると大変ですよ。

人の心配しつつ10時55分下山完了。
下界は暑かった。
山の村で21度。
道の駅でそば大とご飯を食べる。
1150円だからガラポンを引けと。
26番、見事大当たりで特産ウインナーだったがわし肉食わんから天然なめこと交換して貰い、お礼に野菜をしこたま買い込んで帰途についた。

慌てて準備して忘れ物したどころか電池切れや闇鍋状態だったことは反省せねばならないし、元より思いつきで出掛けるところでも天候でもない。
大いに反省だが無事帰ったので帳消し。
さて補充と充電しとかんと。
[PR]
by arzarez | 2011-10-16 16:29 | 山歩き