BackCountry ski in Mt.Yokomaekurayama



横前倉山の記録と動画・・・
にほんブログ村 スキースノボーブログ バックカントリーへ
にほんブログ村






久しぶりにJrに誘われ横前倉山を滑った。
この山近年かなり有名らしく糸魚川から白馬目指して姫川沿いから見える山で山頭部は結構急勾配で見た目は富士山を細く縦に伸ばしたような形である。更に山頭部には焼山のように溶岩流の跡が深く刻まれ結構インパクトな外観。

車で栂池へまわりゴンドラで栂の森からアタック。下山は来馬の集落でタクシーで帰るという楽チン大名山行との説明。一見金が掛かりそうだがJrの中型車では千円高速を使えないし環境面からも地元への貢献という意味でも好ましい選択だ。

8時40分、ゴンドラ終点栂の森から歩き出す。ゲレンデの隅を上がり林道に乗ると大勢の山スキーヤーたちがシールを貼って準備中。皆さんリフトで上がったようだが貧乏山屋はしこしこ歩くのが好きだし身体も温まって丁度良い加減。
行程が長いので少し早足に進む。途中物凄い勢いで抜いていったテレおじさんが一人居たが天狗原への登りですっころんでどんどん遅れだし仕舞には最後尾まで落っこちていた。このテレおじさん体力は有るが登りが上手じゃないようだ。

天狗原が見え始めるとふすぶり方面へ向かうおじさんを横目に我々はルートを外れ唐松沢を目指し尾根を越えたところでシールを剥ぐ。真っ青な空の下雨飾や焼山、妙高山など頸城山塊がスッキリ並び気持ちよいことこの上なし。振り返ると白乗の斜面を先頭を切っていた集団が取り付いている。あそこはよさそうに見えても滑れば短くあっと言う間なのであまり好きじゃない。

こちらはまだまだ先が長い。さあ行きましょう。ふかふかの雪が詰まった唐松沢の緩やかな源頭部をかっとんで行くJr。それに比べ親父の板はおろし金のように滑らない。今日の雪は湿りを含むせいかやけに板にまとわりつく。チューニング後二回しか滑ってないので大丈夫かと思ったのが甘かった。
唐松沢ルートを選んだのは、ふすぶり尾根からのアップダウンを避けるのと滑りを楽しみたいとのJrの選択である。沢は新雪で埋まり右へ左へ緩く蛇行しながらどんどん高度を落としてゆく。ジャンプスポットもあるが一箇所沢が大きく口を開けていた。覗き込むと深く澄んだ水を湛えた淵だった。落ちたら上がれないよなとJr。おお~怖。

標高差で300mほど滑り1650m付近で左岸へ上ると広い無し木立の雪原が広がる。真っ白な雪原を二人っきりでゆるゆると登ったり下ったり。気温が上がってシールに雪団子が付いて重いこと。辛抱しながら30分ほどでどんぴしゃ風吹大池を見下ろす尾根に立つ。目指す横前倉山は風吹岳に隠れている。一旦池まで滑り降りダケカバの巨木が美しい岩菅山東側のコルへ登る。横前倉へはここから登るとなだらかで簡単らしい。

13時山頂。ぐるり360度言葉にならないほどの素晴らしい景色。実はJrも今日が初登頂だという。二度チャレンジしたが二度とも山頂を踏んでないそうだ。そりゃ良かった。親父も初挑戦で初登頂だしめでたしめでたしですよ。風もなく穏やかな山頂で少しだけ立ち休みした後ピークから少し滑り斜面を覗き込む。急過ぎて下が見えないため一旦北東側の毛虫マーク下まで降りると全容が明らかとなる。Jrにルートを指示しゴーサイン。底無しの激烈パウダーに舞い上がるJr。それに比べ、こちとら斜度に助けられやっとかっとジャリジャリ言わせながら苦難の滑りである。シールじゃないのに雪団子。嗚呼つらい。かっ飛ぶJr、つまづく親父。まるで鉄下駄を履いているようだ。雄叫びを上げてぶっ飛ばすJr。あまりに対照的な滑りにせめてもう少し、いや普通に滑る板だったらなぁと悔しいこと。

なんとかかんとか騙し騙し滑って夏道の細尾根に突っ込む。幅3mほどの些細なコントロールミスも許されない両側が切れ落ちた細尾根である。しかもアップダウンが大きい。スピードを殺さず滑らないと大変なことになる。板は鉄下駄、滑りは最悪、細尾根と三重苦。なんとかこなしてほうほうの体で橋へ降り立つ。ここから登り返し。シールを貼るJrを横目に鉄下駄ならシールは要らんだろうと歩き出すも北向き林道は無用なほどパウパウ天国で直ぐに団子が解消され滑ることといったらない。どこまでも読みの悪いオヤヂである。面倒なので板を履いたままクトー装着。あまり効かないがもうどうとでもなれと開き直りしこしこ斜め歩き。漸く峠に出たところから下りだが鉄下駄を履いたままの下りを強いられる。マジ厳しい。人の倍は運動しているのでは?と思うほど厳しい。ここに更に真打モナカも登場するから参った。

滑ったり止まったりしながらなんとかタンボまで降りて道路へ降りる雪壁を慎重にカニ歩きしようとした瞬間バランスが微妙に崩れる。やばい!と思った瞬間背中から道路へ2m以上転落。後ろ向きに一回転し板を履いた足がアスファルトにぶつかる激しい音。やっちまったか!恐る恐る身体を捻りアスファルトに横になり腕や首を回してみる。意外となんともないようだ。板を外し起き上がる。腰と首が少し痛いがどこも折れていることは無さそう。腕をぐるぐる回す。背中を曲げる。首を回す。おお、大丈夫みたい。ほっと安堵。帰り支度を済ませ事前に調べておいた小谷観光タクシーを呼んで里道を下る。20分ほどでタクシーと合流し車中の人となる。5人乗れるタクシーでゴンドラまで30分強、迎車料180円、運賃6800円と思ったほど高くなかったし運ちゃんも話好きで気の良い人だった。多少金が掛かろうが迷惑駐車を止め少しでも地元貢献。こういう積み重ねが次の山行に繋がるものだ。
天気も良く怪我もせず久しぶりにJrと気持ちの良い山行だった。

栂の森ゴンドラ終点(8:40)⇒天狗原(10:23)⇒唐松沢最低地点(11:00)⇒風吹大池(12:00)⇒コル(12:20)⇒横前倉山頂(12:35)⇒来馬(14:53)
所要時間:6:31
[PR]